「うっひゃ~~~」
「オイ!レイオ!!路上でアナルオナニーすんな!」
「ごめん!」
「黙れ!」
「死ね!」
俺とレイオは2人して制服で、他の皆が受験勉強をしている間に・・・
北野の歓楽街でナンパすべく路上に立ち尽くしていた・・・
そう!目的はキャバ嬢をナンパし、優しく(?)女心について体張って(?)教えてもらっちゃおう!てな話さ。(パヒュームが聞いたらすべてが終わるな。いや・・・メールに書いてみよか・・・←早くもネタばれ)
童貞とはいえ腐っても鯛だ。俺は中学時代ナンパ王として一時代を築いた男!(その類まれな罰ゲの勝負弱さにおいて)そんじょそこらの女子高生なら正直言って余裕で声をかけれる!!(ならパヒュームそのままいけよ・・・)そしてレイオはといえば、その自意識過剰な女に対する自信は海を越えて、フィリピンでも目下のうわさの的だ。
だが・・・今度ばかりは違う・・・・その自分の前を通り過ぎていくきらびやかでエロチックですんばらすぃ匂いのする女性達を見てマルーチは初めて恐怖を覚えた・・・
「ガチガチ・・・・・」恐怖のあまり、許しを乞いたいとさえ思った・・・惑星マルーチの王子ともあろう俺が・・・・(←べじーた)
「レイオ・・・・」
「うん?」
「俺、パワーアップしたフリーザがこっちへドラゴンボールを持って向かっているのをとらえたドラゴンレーダーを見たクリリンの心境や・・・」
「はぁぁ~~~?あっ!来たぞ!あの3人組とかえぇんちゃうん?」
「・・・そういえば地理には系統地理と地誌というものがあって・・・ぶつぶつ」
通り過ぎていく女性達。
「・・・・御前なんでチャンスが訪れたらいきなり地理について語りだすねん!」
「そんなこといった覚えはない。」
「はぁ?ちょっ・・・御前・・・ないわ・・・あ!また来た!あのコらめっちゃえぇやん!もういっちゃえよ!」
「わかった!え~~っと、アレやな、ボクに女心を教えてくださいっ!って目ぇうるうるさせながらいくねんな!」
「いや、いらんことせんでえぇから・・」
「よし!気合入れよう!今から俺を殴れ!!」
「腹に力を入れて・・・?」
「オス!」
「びーーーん!!」
「いてぇ~~~ほっぺいてぇ~~~!!」
「気合入ったやろ?じゃあ行けよ。もう来るぞ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(女性が完璧に通り過ぎるまで沈黙)・・・・ふぅ。」
「・・・御前・・・やる気あるんか・・・」
こうした問答が1時間弱続いた。⇒早送り
何も進まないまま、俺のチキンさが証明されるだけの1時間がすぎた。
変わったことはといえば、井上(翔)が通っただけだった。もちろんちゃんと物陰に隠れた。
通り過ぎていく女性達は時間が遅くなればなるほど美麗さをます魔物のように俺の前を着々と通り過ぎていった。俺たちは世界を見た気がした・・・・
「いや、何も見てないから!!!」
「わかったよ。じゃあ次は絶対いく。」
「どうせまたチキるんやろ。おっ、来たぞ。あの赤いドレスの人。」
「確かに可愛いわな。まぁ。」
「あ~もうかえりてぇ~」
「すいません!!」
「・・・・ぁ・・・ぁ・・・(えっ!!コイツ・・・マジでいきよった・・・高校生かつ童貞の分際で・・・キャバ嬢にナンパしおった~~~!!)」
「えっ・・・なんですか?」YUI似の相当な美人。だがすっごく嫌そうな顔をしている。
「俺に・・・俺に女心とゆうものを教えてください!!」ど~~~ん。
「えっ・・・えっ・・・・すいません急いでるんで・・・」
「あっ・・・え・・はい・・・」
「残念やったけどお前スゲェ!!!」
俺にひれ伏すブタがいる。キャバ嬢にナンパするほどの人物であるこの俺に、このブタは何をなれなれしく話しかけているのだろうか・・・。
「あぁ?余裕やろ。」
「いや、ミスってたけどな。」
おやおや・・・・このブタは俺に物言いを出来る立場にあると思っているらしい。
めでたいブタですよ。実に・・・いや、実に・・・・ね?
「そりゃ成功するまでやるよ。俺はそうゆう男やから。」
「これで自信付いたから次は楽勝やろ!!」
このブタが・・・やはり何もわかっていない。
野生のブタか御前は・・・・
次の一人は楽勝・・・・?否!!俺は自信をつけたんじゃない・・・痛感したのさ・・・あの表情を見ればわかる・・・俺は・・・俺は・・・加藤鷹と見間違えられてたのだ!!(そんなわけ・・・・あるわーーーー!!ダボーーー!!)
しかしそれから俺の手腕が振るわれることはなくただ刻々と時間は過ぎていった・・・そして9時になった・・・ブタがぶひぶひと鳴きはじめた・・・
「おいブタ・・・エサがほしいのか?」
「ぶひぶひ!!(ちゃうわ!!)」
「じゃあなんや?」
「ぶひぶひぶひ・・・(もうそろそろタイムリミットや・・・)ぶひぶぅ(帰るぞ)」
「しょーがねぇ・・・だが俺はまだ諦めてへんからな」
「ぶひぶひぶぅぶぅ(はぁ?)」
とゆうことで俺は帰路についた・・・その時だ。
「あ!!翔平やんっ!?」
振り返ったその先には・・・天使がいた。女子大生という天使が・・・
「ブヒブヒ(誰じゃ)」
「だまっとけブタ」
まだまだ続くよ~~~ん。