「生気のない街に生れ落ち
歩き始めたとたんに蹴り飛ばされた
人生の半分をこそこそ隠れて過ごすうちに
いつも折檻をくらってる犬みたいになっちまう。
俺はアメリカで生まれた。
俺はアメリカで生まれた。」 ブルース・スプリングスティーン
俺ならこうだ。
「裕福な国と家庭に生れ落ち
歩き始めたとたんに戦力外通告を受けた
人生の半分を自分を嫌って生きてるうちに
自分が何をしたいのかさえわからない人間になっていた
俺はニッポンで生まれた
俺はニッポンで生まれた」 清水翔平
更に二章までつくらせていただけるならこうなる。
「俺が群から弾かれて生きていくのでやっとだった間に
俺をはじき出した奴らは夢や友情や愛の歌をこともなげに歌い始めた
俺は何かにつかまっていなけりゃ立つことも出来ない。
ましてや誰かを守りながら生きていくなんてできっこない。
無力で脆い自分を薄い一枚の膜で覆い隠す事だけを学んできた。
愛を探そうとして体が前を向いても心は暗闇の中で一人でいるのを望んでいる。
どちらにだって行く事が出来ないまま降りることもない特急電車に乗っている。
俺はニッポンに生まれた
俺はニッポンに生まれた。」
かつて教室でさめざめと泣いていた俺は
今も変わっていない。
認めてもらうよりは
許していただくよりは
俺はこうなんだと
叫ぶ事を選んだ。